2022 Exhibition

Borelo

2022 5/5
デジタル版
160×160

バレエの演目「ボレロ」から着想を得ています
舞台の上の土偶(女性)と、それを取り巻く石棒(男性)。

ひとつの舞台を織りなす男性性と女性性の統合。

土偶は本当に独創的で、愛嬌があります。

女性を模していると言われますが、もっとリアルに人型を作ればいいのに、なぜこんなにも宇宙人なのでしょうか(そこがいい笑)

とはいえ「男性」「女性」はちゃんと強調されており、逆に「リアル」。

自分の「性」を意識してみなさい、と言われているようです。

自分の(女性として生まれた)「役割」、「輪郭」を意識する。

動物も植物もひとつひとつ細胞があり、それが無数に集まって手、足、目、根っこ、幹、葉・・一人の人間、一本の木を作っている。社会を、森を、地球を、宇宙を構成している。

ボレロは、まるで細胞ひとつひとつの躍動のように私には見えます

自分の中の女性性と男性性。躍動する細胞。

細胞を、粒子を震わせることで「どうしようもなく滲み出る」内側からの光。

 

たとえば花が「美しい」のは、それを知っているからなのかもしれません。

 

 

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