2022 Exhibition

Re-born 1

2022 5/5
デジタル版
314×223(マット)

2022年個展の代表的な作品。

2元的なものの統合。
死と再生、男と女、直線と曲線。

マットによる額装。

正方形のシリーズ(Re–born2,3)と比較し

縦長構図でややきりっとした、かっこいい印象です。

 

モチーフは「土偶」の代表選手、遮光器土偶。

この造形だけで、心惹きつけてやまないパワーがあります。

土偶の多くは完全な形で出土することが少なく、意図的に壊されているものが多いそうです

それが何を意味するのか謎ですが

縄文人は「死と再生」という思想を持っていたようです。

そんなことから土偶は「ひとがた」として「死」と「再生」を象徴する儀式に使われていたのではないかと考えます

謎の多い土偶ですが、呪術的で、切実な「生きる」ことへの祈りがそこにあったとすれば

私はそれをもっと躍動する「喜び」へと昇華させたいと思いました

古代と現代、直線と曲線、男性と女性

それらが入り混じり混沌とした先にしか生まれない、二元的なものの統合。

私たちは、本当の意味でその時を迎えているのではないかと思います。

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