女性は渦のエネルギー。
清濁呑み込む包容力。
力強く、美しく、かわいらしく、そして自由に。
正方形の白枠に、2枚のガラスで挟んでいます。軽やかでカジュアルな印象。
作品のモチーフとなっている土偶は全て、実際に出土したものです。
このお茶目な風貌に誘われてぐるんぐるんと自由に楽しく、渦のストロークを思うがままに重ねて
足し算、引き算の末にできた「ベスト・オブ・ウズ」。笑
作品タイトルの「uzu me」というのは古事記に登場する女神「アメノウズメ」から。
岩戸に隠れてしまったアマテラスに「なんだか外は楽しそう」と思わせる舞を披露したウズメさん。
昼と夜、生と死。アマテラスの岩戸隠れはそういった現象を暗示するように思えます
場を転換させる「トリックスター」・「道化」と呼ばれる、境界に居場所をもつ存在。
私は巫女舞をやっていますが、奉納などはまさにウズメのような「境界」にあり「転換の場」の儀式なのだろうと感じます。
それをどのようなあり方で舞うのかによって、次のステージは全く違うものとなる。願わくば、清濁どちらも抱きしめて、明るく楽しく、華やかに美しい世界の創造主でありたいと思います
とある雑誌編集者の方から「舞をされているというのが頷けます。ストロークが非常に音楽的。ちゑさんの絵を飾った家は、楽しい雰囲気になるでしょうね」と言っていただいたことがあります。
ありがたいお言葉そのままに、舞も、絵の表現も、そうありたいと思います。